代表随想

【代表随想】龍のエネルギーが壊し、生み、もたらすもの

元日年明け早々、石川県で発生した大地震は、お正月ムードで酔いしれる私たちの心を文字通り揺さぶりました。

この地震についての考察は置いておきますが、
この地震のニュースですっかりと国民の関心が薄らいだニュースも沢山あります。

しかし思い返せば昨年2023年は、裏で隠されていたことが表に出てくる
その幕開けにあるような年ではなかったかと思っています。

政治問題では年末に裏金の発覚があり、東京五輪の談合、中古車販売会社の不正発覚、ダイハツの認証不正、
エンタメでは宝塚歌劇団でのいじめや、ジャニーズ喜多川氏による少年集団レイプ事件も明らかになりました。
旧統一教会の問題にもメスが入り、様々な事象が表に出てきました。

今も、吉本興業で大きなスキャンダルが取り沙汰されており、
真相は分からないにせよ、ここでも何らかの隠されていた体制が表に出ようと蠢いている流れを感じます。

辰年、龍の年である2024年は、どんな年になるのでしょうか。

龍というのは、大きな蛇のような存在が実際にいるわけではなく、
本来は「天地を繋ぐ宇宙的エネルギー」です。

嘘や欺瞞、煩悩で覆い隠された「虚」のエネルギーを炙り出す、大きなエネルギーこそが
龍のエネルギーです。

2023年に始まった動きは、さらに加速を増していくでしょう。

とりわけ、私たち人類の歴史上
ずっとこの世界を支配している上意下達型のピラミッドシステムは
どんどん綻びを見せ始めているように見えます。

ジャニーズ問題一つをとっても、
ジャニー喜多川氏の鶴の一声で、周りの関係者が忖度をし、全てを動かし
弱者はぐっと息をひそめて自分自身を抑圧していかねば
生きていけない世界があったのだと思います。

それは、エンタメの世界では「当たり前」の世界であり
反社や枕営業なども当たり前のようにまかり通っていた世界だったのだろうと思います。

そしてもちろん、その背後にあるのは
「名誉とカネ」
という目の前にぶら下げられたニンジンです。
そして、多くの人々がこのニンジンをひたすら追い求め
自分自身の魂を自らの奥底に幽閉していきました。

私たちは今、大きな転換期にいます。

これまで世界を覆いつくしてきた
「名誉とカネ」を追い求める人生か、

もっと違う、もっと本質的で宇宙的な
私たちの根源的な幸福に根差したものを追求する人生か。

私たちの思考で「こちらがふさわしい」と思っていても
龍のエネルギーのような、人智を超えたものが動けば
たちどころに全てが帳消しになります。

自分自身の欲望といかに向き合い、

自分自身の魂の方向性をいかにつかみ取るか。

そういう感性が、これからはより必要とされていくことでしょう。

(嶋立歩美)

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